お知らせ(10)
詩(190)
散文詩(14)
おとがたり(96)
おはなし(7)
俳句かな?(5)
みそひともじの(10)
覚書(20)
夢(17)
如月妄想録(18)
ヌーソロジーことはじめ(11)
ブログ(124)
日記(21)
猫その他(3)
未選択(0)
忍者ブログ

月夜の海、朔の森

よみがえった森の動物たち・・・前半

私の中には、小さな(だけど、底知れぬほど奥深い)森があります。
この森がどうやって出現したのかについて、今日は少しお話をしたいと思います。


1990年代終わり頃から2000年代初めにかけてのことでした。
私は、子育てを満喫する一方で、夫との間に入った亀裂に苦しんでいました。
DVも受けました。なのに離婚だけは絶対イヤだと思っていたのです。

平日の昼間、誰もいなくなった家の中でぼんやりしていると
知らず知らずの内に、白昼夢を見るようになっていました。





エレベーターで地下に下りて行く。
エレベーターの扉が開くと、目の前に古い木の扉がある。
木の扉は重く、開けるとギイィと音がする。
中は、ほどよく明るい小部屋になっていて、
木の床、木の壁、木の窓枠、木の丸いテーブルに、木の椅子が二脚。
入り口と反対側の壁に勝手口があり、
そこの扉は軽くて、明るい光がガラスから差し込んでいる。
入り口から見て、左にキッチン。お湯が沸かせるだけのコンロと木でできた食器棚。
右側奥には、小さな寝室が見えていて、ベッドも木でできている。
勝手口から外に出ると、緑を一面に敷き詰めたような庭。
草花はすべて雑草で、プランターも植木鉢も、手入れされた花壇もない。
庭の向こうに川が一すじ流れている。
足首がつかる程度の浅い川で、その川の向こうは森になっている。
何度か川を渡って向こうの森に入ろうとしてみたが
どうしても森に足を踏み入れることができない。
これは、躊躇するという意味ではなく、そこに一歩を踏み出した途端
風景が崩れるという意味だ。デッサンが崩れて、その世界が壊れる。
だから、森には入れない。

実を言うと、最初にこの地下の小部屋を訪れたときから、部屋には住人がいた。
髪の長い、色白で均整のとれた体つきの、美しい女性だった。
イメージ的には、イルリルに近い。
(注:イルリルとは、小説『ドラゴン ラージャ』に出てくるエルフの女性。)
現実にはあり得ないほどの調和的な美しさで
普通の人間的な(喜怒哀楽の激しい)表情がない。
かといって、機械的というわけではなく、3D映画のアニメーションともまるで違う
ある意味、人間より人間らしい気品の漂う表情があった。

彼女は、最初から私を快く迎え入れてくれた。
テーブルで向かい合って、彼女の淹れたお茶(薬草茶?)を飲んだ。
彼女はほとんど話さない。私の一方的な話を聞いてくれるだけ。
そして、にっこり笑って頷いたり、口を小さく開けて驚いたり、
困ったような顔をして「それは大変ね」の表情を見せたりして
私の話し相手になってくれた。



この時期は、精神的にかなり辛い時期でしたので
現実逃避のようなものとして、この現象を捉えていました。
毎日というわけではありませんでしたが、かなり頻繁にその部屋を訪れていたことは確かです。

そして、この頃はヌーソロジーを最初に知った頃でもあり、
拙いながらも、自分でプサイ1、プサイ2・・・とやっていました。
ある日、「アレ~?!!!」という時が来ました。
前にもブログに書いたことがありますが、「自分の意識が他者の意識に埋没」というのが
はっきり見えたのです。
夫とのことが一番大きかったのですが、それだけではなく、自分の意識がどれだけ他者の意識の中に埋没してしまっているのかが、明確に見えたのでした。

そうして、またこの頃、虫や小動物の不思議なシンクロや夢を多く見ました。
二人の子どもがまだ小さかったことが、うまく影響してくれたのだと思います。
(子どもはよく虫や蛙、トカゲ、ザリガニ、カタツムリなんかを捕まえてくるものでw)

なんだかんだありながら、無事(?)離婚したのが2005年の2月でした。
(これも見事としか言いようのないタイミングで事が運びました。)

私は、それまでの安定した専業主婦から、シングルマザーとして職場復帰し、
忙しくも楽しい毎日を送るようになったのです。おかげで、先述した心の底の小部屋のことはすっかり忘れてしまっていたのでした。

ふっと、「あの小部屋、今もあるのかな?」と思い出したのが2013年の9月だったと思います。
思ったら、すぐにそこに飛べました。
小部屋の住人、美人の彼女も健在でした。
私は、ここでもまた、ふっと、「森に入れるかな?」と思ったのです。
すると彼女は言いました。
「ええ、入れるわ。私と一緒に行きましょう。」
すると、彼女はなんとタカかワシの姿になって私を乗せて空に舞い上がり
森の上を飛んでくれたのです。

いつしか気が付くと、私自身が鳥になって森の上を飛んでいました。
彼女はいませんでした。

それはほとんど夢でした。いえ、空想の途中で、私は眠ってしまっていたようです。

次からは、静かな環境であれば、思ったときにその森に行くことができるようになりました。
彼女は言いました。
「もう私がいなくても、あなた一人で森に入れるわ。」

私は、今度は鳥ではなく、自分の足で川を渡り、森へと足を踏み入れて行きました。
風景はくずれませんでした。
足裏の土の感触や岩肌のゴツゴツした感じも、木肌のガサついた感触もありましたが
現実世界のような「重さ」はあまり感じなくて、裸足でも足は痛くなりませんでした。
それに、どれだけ歩いても、飛ぶように走っても疲れませんでした。

私は一本の大きな木の前で、何度か立ち止まりました。
なにか懐かしさを感じる木だったのです。
枝に鈴を結びつけて、迷わずここにこれるように印をつけておきました。

不思議なことに、その森には、動物が全くいませんでした。
最初に彼女と一緒に森の上を飛んだときの「鳥」が、唯一の動物でしたが
それも彼女の化身(?)でしたから、純粋に森の生き物とは言えない気がします。

「この森は動物のいない森なのだ」と思ったまま、
ここ数年、森に行くことはなくなっていました。
森に入るのにも、地下の部屋を経由せず、直で行けるようになっていたので
彼女にも会わなくなって久しいです。




さて、ここまで、私の「森」がどうやって出現したのか、またどんな所なのかを
大雑把にお話してきましたが、ここからが本題です。

本題に入るまでに、すでにかなりの長文になってしまいました。
続きは次の記事に書きたいと思います。

実は、「森」には動物たちがいたのだということ。
全く見えていなかっただけだということ。
でも、見えていないうちは「いないも同然」、
見え始めたときは、「新たに生まれた」というよりは
「よみがえった」という感じがして、「再会」と呼ぶにふさわしい気がすること。

などなど、次回またお話していきます。









拍手[0回]

PR