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月夜の海、朔の森

月がよみがえる

かつて 月は
今より もっと 暮らしの中に とけこんでいた

三日月が見えるなら 三日
半月が見えるなら 七日
満月なら 十五日
朔の夜は 三十日(みそか)

日本の人々は 月を見て 日を数えたのだ

12回の繰り返しで 1年とするには
太陽とのズレが 生じるために
3年に一度(正確には19年に7回)の閏月を加えて 調整し
そこはそこで 太陽とも うまく折り合いをつけた 

日本で最初に グレゴリオ暦を採用したとき
当時の庶民は とまどったことだろう
太陰太陽暦という 自分たちの肉体とも精神とも 一致を見せる暦から
一気に、自分と 何の関連性も 見つけようのない 暦への移行は
生活者を置き去りにした 国家の決断による

しかし、日本の人々は 長い年月をかけて
すっかり その新暦に慣れ
三日月だろうが おかまいなく 今日が大晦日だと言う
「みそか」の音は、三十日のことなのに

そんなことに、私は少しばかり 不満を抱いた時期があり
他との交わりを除いて 私的なことに関する限り
旧暦に従って生きようと 思ったことがある

頑なになるほどでもなく すんなりと 月を受け入れ
月に従おうと 思ったのだ

現代に生きる私たちは 両方を同時に 生きることができるはずだ
新暦に対する否定ではなく 
新も旧も 両立させる しなやかな感性を 持てばいい
旧暦しか 知らなかった かつての人々より むしろ 面白さが増すと
そう 考えることは 充分 可能なはずだ

月を よみがらせよう
今も 私たちを かげで 支えている 月を

月は 空の上にある ただの丸い物体ではない 
私たちの心に よりそっている姿を 月に 見よう



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